○北関東 残る課題(中)　行き場なき指定廃棄物

「一時保管いつまで」　栃木の農家 不満募る

日本経済新聞 2021年2月27日 1:49

https://r.nikkei.com/article/DGKKZO69481760W1A220C2L01000?type=my#AAAUgjgwMA

【有料記事・要旨】栃木県那須町。牧草地の一角に黒いシートに覆われた土が盛られている。中には放射性物質が付着した稲わらが眠っている。1キログラム当たり8000ベクレルを超えるものは「指定廃棄物」として国が責任を持って処分することになった。20年12月末時点の総量は10都県で33万6000トンにのぼる。栃木県内の保管量は福島に次いで多い約1万3500トン。14年7月に塩谷町の国有地を候補地として公表した。しかし、地元の猛反発を受け詳細調査にも着手できず膠着状態に陥っている。環境省は16年10月、打開策として市町ごとの暫定集約を提案。18年11月には農家が個人保管している6市町と同案で合意し、20年6月には集約候補地の選定方法も示した。21年1月末、環境省は6市町の担当職員に暫定集約の手続きや指定解除の進め方をオンラインで説明。

---